新基地海上工事、土砂搬出反対協が抗議


この記事を書いた人 志良堂 仁
奄美での土砂採取状況を説明し、外来生物の侵入防除対策を求める辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会の大津幸夫共同代表(左列手前から2人目)=13日午前11時20分ごろ、嘉手納町の沖縄防衛局

 【嘉手納】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設の埋め立てに関し、埋め立ての土砂を採取する予定地の市民団体などでつくる「辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会」の大津幸夫共同代表=鹿児島県奄美市=ら約13人は13日、嘉手納町の沖縄防衛局を訪れ、特定外来生物の侵入防除対策を策定しないまま土砂採取や搬出予算を執行しないよう求めた。大津代表が「まず、海上工事に着手したことに強く抗議する」とした上で「辺野古新基地の埋め立ては、私たちの住む美しい故郷の山と海の環境破壊、住民生活の破壊が伴う。政府からの説明がいまだにない」と抗議した。

 防衛局の遠藤仁彦次長は「埋め立て申請(の採取地)はあくまで計画段階の話だ。現段階で業者と契約はなく、どこから採取するのか決まった計画はない」と明言を避けた。
 一方、大津代表は「現に奄美の大和村で業者が岩ズリを採取し終え、次の採石場を造るため沖縄の土砂に使うと説明して集落の人を集めて説得している。『知らぬ存ぜぬ』では通らない」と抗議した。
 要請には県内の名護市、本部町のほか、県外から奄美大島や瀬戸内海、北九州の土砂採取地とされる各地の団体の市民らが参加した。

英文へ→Nationwide liaison council opposing Henoko soil hauling calls for measures against invasive species