辺野古、新護岸着手か 搬入道路建設確認 埋め立て西側 K9護岸工事3割進む


この記事を書いた人 平良 正
埋め立て区域西側のK1護岸予定地付近。新たに資材搬入用の道を造っている様子が確認された=26日、名護市辺野古

 名護市辺野古の新基地建設工事現場で26日、埋め立て区域西側のK1護岸付近で新たに資材搬入用の道路建設が始まっているのが確認された。道路ができ次第、K9護岸に続き、K1護岸建設にも着手するとみられる。

 道路敷設作業が確認された場所はキャンプ・シュワブ内のシアター付近。沖縄防衛局が県に提出した申請書では、南側海岸線に沿い東西に走る「仮設道路3」が建設される予定地近く。沖縄防衛局は26日の工事について「仮設道路3」ではなく、「シュワブ内の既存道路と海岸を結ぶ搬入路を一時的に敷設している」と説明している。今後、仮設道路3やK1護岸の建設につながる作業とみられる。

 一方、2カ月前から工事が始まった「K9護岸」は、26日時点で全長約320メートルのうち3割程度に相当する約100メートルまで作業が進んでいることが確認された。辺野古移設に反対する市民らが抗議船の衛星利用測位システム(GPS)を活用し、算出した。

 米軍キャンプ・シュワブ陸上部の砂浜から海上へ向けて伸びるK9護岸は4月25日に着工した。クレーンで基礎部分となる砕石を海に投下し重機で固める作業などを繰り返しながら護岸を伸ばしている。