「ハワイ沖縄捕虜と沖縄県系移民」の展示を見てメモする観客=18日、那覇市寄宮の県立図書館

 沖縄戦で捕虜となり、ハワイの捕虜収容所で抑留生活を送った沖縄県人の歴史について理解を深めてもらおうと、企画展示「ハワイ沖縄捕虜と沖縄県系移民」が18日から那覇市寄宮の県立図書館で始まった。今月30日の「世界のウチナーンチュの日」の関連イベント。

 初日のオープニングセレモニーでは、ハワイ捕虜沖縄出身戦没者慰霊祭実行委員会の共同代表、元捕虜代表の渡口彦信さん(91)や沖縄ハワイ協会の高山朝光会長(82)らが除幕を行った。

 沖縄戦で捕虜となりハワイに移送され、捕虜収容所に抑留された県人は約3千人に上るとされている。展示では、ハワイへ向かった船の劣悪な環境や捕虜収容所の生活がパネルで紹介されている。渡口さんが当時、拾い集めた米軍の野戦用ベッドの布を、返し針の手縫いで仕上げた小さなバックの現物も展示されている。

 渡口さんは「ハワイに抑留され、自由を奪われ希望もなかった。この展示を見る人には、戦争は絶対嫌だということを感じてほしい」と語った。収容所で亡くなった12人の遺骨の早期収集も訴えた。

 企画展示は30日まで。29日午前10時半からは渡口さんらが体験談を語る。