「辺野古唯一」を再確認 日米首脳、着実な進展要求


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 【東京】安倍晋三首相とトランプ米大統領は6日に都内で会談し、米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設について「唯一の解決策」と改めて確認した。同時に8月の日米外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)の成果を評価し、着実に実施するよう関係閣僚に指示した。会談後、政府が概要を発表した。

 両首脳は同時に、辺野古の工事の遅れを前提に「一層の遅滞が平和および安全を提供する能力に及ぼす悪影響に留意」するとして、着実な進展を求めた。また、安倍氏は米軍の事件・事故に関して「地元の懸念に対応することが重要」だと指摘。両首脳は、米軍の訓練について沖縄などの地元に目的などを周知することで「安全に対する懸念を軽減する」ことを再確認した。

 トランプ氏は共同会見で、北朝鮮対応を念頭に沖縄を含めて国内に米兵が「5万人以上」駐留していると強調。米軍と自衛隊が共同訓練しているとして「両国の主権と安全を守っていく。日本国民全員に感謝を述べたい。米軍の兵士たちを温かく歓迎していることに感謝する」と米軍駐留に謝意を示した。