翁長知事の告別式は13日大典寺 県民葬も検討、調整へ


この記事を書いた人 Avatar photo 桑原 晶子
辺野古の埋め立て承認の撤回を表明する翁長雄志沖縄県知事=7月27日午前10時47分ごろ、沖縄県庁

 沖縄県の翁長雄志知事の死去から一夜明けた9日、県は翁長知事の通夜と告別式の日程を発表した。通夜は10日午後6時から9時、告別式は13日午後3時から4時半、那覇市松山1の9の1の大典寺で行われる。喪主は妻の樹子(みきこ)さん。関係者によると、13日正午すぎ、翁長知事の遺骨と遺影を携えた遺族の車が那覇市の知事公舎と那覇市役所、県庁を回って葬儀場に向かう。

 県は県民葬の開催も検討しており、遺族の意向を確認した上で、共催する県議会や関係団体と調整する。

 翁長知事の死去を受け、県幹部らは9日午前、急きょ政策会議を開き、今後の対応を協議した。出席者によると、謝花喜一郎副知事は「動揺しないで取り組もう」と呼び掛けた。部局長らは黙とうをささげ、県政運営に支障を来さないことが知事の意思だと確認し合ったという。

 公職選挙法の規定では、知事が欠けた場合、欠けた日から5日以内に職務代理者が選挙管理委員会に欠けた旨を通知しなければならない。県は10日か13日に県選管に通知する見通し。知事選は、選管が通知を受け取った日の翌日から50日以内と定められており、9月23日か30日に行われる公算が大きい。

 一方、県政与野党は9日、それぞれ緊急会合を開き、前倒しされる県知事選などへの対応について協議した。いずれも13日の告別式が終わり次第、選挙態勢づくりを本格化させる考え。