【東京】9日に投開票された名護市議選で渡具知武豊市長を支える与党と野党・中立勢力が伯仲する結果となったことを受け、政府関係者は「辺野古移設への影響はない。これまで通り進めるだけだ」と語り、選挙結果にかかわらず名護市辺野古の新基地建設工事を進める考えを示した。
今回の市議選は名護市辺野古の新基地建設が争点となる知事選の前哨戦とも位置付けられていた。
政府は8月末にまとめた概算要求で北部振興予算を増額するなどして、市政を支援する姿勢を打ち出してきたが、選挙への効果は限定的だったとみられる。
一方、与党系候補者が17人に上り、「人数調整ができていない」(公明関係者)と、与党間で「票の食い合い」が生じるとの懸念も出ていた。