沖縄の米軍基地を「本土」で引き取るのはなぜ? 市民団体が出版


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出版された「沖縄の米軍基地を『本土』で引き取る! 市民からの提案」

 【東京】沖縄の米軍基地集中は本土からの差別によるもので、その解消に「自分ごと」として本土で基地の引き取り運動を展開する市民団体などが、その取り組みを解説する本「沖縄の米軍基地を『本土』で引き取る! 市民からの提案」(コモンズ)を出版した。県内の主要書店には週明け15日ごろから並ぶ見込み。

 全国に10ある米軍基地引き取り運動の会が、それぞれ声を上げた経緯を紹介している。寄せられたメッセージとして、会発足に携わった東大大学院教授の高橋哲哉さんのほか、ライターの知念ウシさんや憲法学者の木村草太さん、写真家の初沢亜利さん、ジャーナリストの津田大介さんらが談話を寄せている。

 基地問題を知る上でのキーワードを挙げ、沖縄への基地集中の歴史なども解説している。「基地はどこにもいらない」など、基地引き取り運動に対する批判に答えるコーナーや引き取り運動Q&Aも載せる。

 本の帯にはジャーナリストの安田浩一さんが「過重な基地負担を沖縄に強いてきた『わたしたち』がとるべき道を、本書は示している」と言葉を寄せている。

沖縄の米軍基地を「本土」で引き取る!: 市民からの提案
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