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庁議の会議録、なぜか異なる2つ存在…村長「あってはならない」 大宜味村 再発防止徹底へ


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庁議の会議録、なぜか異なる2つ存在…村長「あってはならない」 大宜味村 再発防止徹底へ 大宜味村役場(資料写真)
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 大宜味村が2018年2月に開いた庁議の会議録を巡り、同じ会議で2種類の異なる会議録が開示請求で出されていた問題で、友寄景善村長は11日、書類保管の在り方や決裁方法の不備があったと明らかにした。同日の村議会12月定例会一般質問の答弁で「あってはならない」と述べ、再発防止策として書類の保存や決裁確認の徹底に取り組むとした。

 開示請求は昨年10月と今年9月の2回あった。村の調査によると、昨年公開請求を受けた際、当時の担当者が当該庁議の会議録が未作成であることに気づき、資料を参考に簡潔な会議録を作成し請求者に回答した。

 文書は村長の決裁を受けておらず、担当者は庁議資料への会議録のファイリングを怠っていた。一方、当該庁議の会議録は別の職員も未作成に気づき作成を進めており、今年6月に関係者への確認や決裁を経て、庁議資料としてファイリングされた。9月の請求ではこの文書が請求者に渡された。

 村によると、最初の請求者には経緯の説明と謝罪の上、6月に作成した正式な会議録を渡した。村は意図的に事実を曲げる目的ではないことが確認されたため、第三者委員会の立ち上げは見送った。

 (武井悠)