【大宜味】玉城デニー知事は27日、本島北部の振興に向けて地元の意見を聞き県政に反映させるため、大宜味村を行政視察した。同村役場で開かれた友寄景善村長らとの会談で、玉城知事は本年度の県総合防災訓練を10月末をめどに本島北部で実施し、陸路途絶を想定して海上自衛隊の輸送艦が海上から物資を輸送する訓練を検討していることを伝えた。
県防災危機管理課によると、海自の輸送艦を訓練で活用した例は過去にもある。玉城知事は能登半島地震でインフラが分断されたことに触れ「地域のこういう課題があるんじゃないか、ということも想定して訓練しようと考えている」と語った。
友寄村長は会談で玉城知事に対し、辺土名高校の宿舎増築や村塩屋の結の浜の護岸修復などを求めた。視察では結の浜や村喜如嘉の芭蕉布会館などを訪れた。行政視察は2日間の日程で、28日には国頭村と東村を訪れる予定。
(武井悠)