6月9日は日本ロックセキュリティ協同組合が制定する「ロックの日」。県内では自転車窃盗や車上狙いの発生件数が高止まりしており、無施錠で被害に遭うケースが多発している。那覇署は7日に那覇市内で防犯フェアを開催するなど、県民に防犯意識を高めてもらい、盗難被害の未然防止に向けた取り組みを進めている。
県警によると、今年5月末時点の県内での自転車盗は暫定値で564件(前年同期比42件増)で、このうち70・6%が無施錠だった。2023年の自転車盗は1448件で、22年の808件から約1・8倍に急増した。今年に入っても窃盗被害は相次いでいる。那覇署管内では今年5月末時点で、商業施設の駐輪場などを中心に全県の約3割にあたる157件の被害が確認された。
23年は車上狙いも、県内で507件(前年比198件増)の発生があった。今年も5月末時点で242件(前年同期比75件増)と多発する。車上狙い被害の無施錠率は83・1%と、車の持ち主が鍵をかけずに車を離れた隙などを狙われている。那覇署管内では5月末時点で59件(前年同期比29件増)と、前年の倍のペースで発生している。
那覇署によると、署管内では窃盗以外にも、盗撮目的の建造物侵入事案なども発生している。防犯フェアで同署の森門健一生活安全官は「短時間の外出時や就寝、入浴前、また高層階でも、防犯の基本である鍵をかけるという習慣を意識づけてほしい」と呼びかけた。
(西田悠)