レプトスピラ症が集団発生 沖縄・西表島の河川でカヌーの10代4人 過去に死亡例も


レプトスピラ症が集団発生 沖縄・西表島の河川でカヌーの10代4人 過去に死亡例も 病原性レプトスピラの電子顕微鏡像(国立感染症研究所提供)
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 沖縄県は12日、西表島の河川で8月にカヌーをした石垣市在住の10代男性5人のうち4人から、重症化すると腎機能障害などで死亡するリスクもある、レプトスピラ症の集団発生が確認されたと発表した。

 県ワクチン・検査推進課によると、男性らが8月21日にカヌーをした際、遊泳したり河川の水が口に入ったりしたという。

 その後、発熱や頭痛、腎不全などを発症したため入院。2人は現在も治療が続いている。

 細菌の病原性レプトスピラは、ネズミなどの野生生物の腎臓に潜み、排せつされた土壌や水に触れた皮膚の傷や粘膜を通して感染する。

 2022年には死亡例も確認されているため、同課は、(1)傷がある場合は河川での遊泳を控える(2)河川や滝の生水は飲まない(3)河川に入ったり、土壌に触れたりする時は肌を露出しない―などを呼び掛けている。