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国職員 淡々と手続き 高裁那覇支部 訴状提出、足早に


国職員 淡々と手続き 高裁那覇支部 訴状提出、足早に 代執行訴訟を提起するため、福岡高裁那覇支部に入る国側の職員=5日午前11時14分ごろ、那覇市樋川(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 渡真利 優人

 国土交通相が代執行訴訟を福岡高裁那覇支部に提起する瞬間を収めようと、5日、那覇市樋川の同支部前には早朝からカメラを構えた報道陣が詰めかけた。来庁から訴状提出、退庁までわずか十数分。国の職員は淡々とした表情で手続きを済ませ、報道陣を避けるようにその場を去った。
 午前11時13分、国の職員3人が乗った乗用車が同支部正門前から入った。同16分、男性2人が3階の同支部書記官室へ入室。黒のかばんから透明のファイルに入った書類を取り出し、事務員へ手渡した。提出後、階段を駆け下りる職員に記者が一斉に駆け寄った。記者から訴状を提出したかと問われると「答えられません」と伏し目がちで繰り返し話した。どこの職員かを尋ねても答えることはなかった。職員は足早に車に乗り込み、同25分、那覇支部を後にした。

 (渡真利優人)