海に乗り入れた高級外車のレンタカーの屋根に立ち、撮影する様子（宮古島エアレンタカー提供）
琉球新報社 高級外車のレンタカーで海に乗り入れ、ドアも開けっ放しにしてタイヤの半分ほどまで海水に浸かった状態で車体の屋根の上に立ち、写真を撮影するなどの迷惑行為が9月26日、宮古島市の伊良部島にある佐和田の浜で確認された。レンタカーを貸した「宮古島エアレンタカー」（同市上野野原）は、Ｘ（旧ツイッター）やインスタグラムでこうした迷惑行為をしないよう呼びかけている。同社は、海水に浸かった車の洗浄や点検に要した費用を弁護士を通して請求する考えだ。
海に乗り入れたレンタカーは、ジープのラングラーで、新車で730万円に相当する。迷惑行為の様子を記録した動画は、同市在住の男性が近くを通った際に撮影したという。動画では、レンタカーの屋根に1人が立ってポーズを決め、その様子を男女数人とみられるグループが撮影している様子が確認できる。
同社はＸやインスタグラムで「このように車で海に乗り入れることはケガや環境破壊に繋がります。また、車の部品は海水に弱く、入念な洗浄やメンテナンスが必要となります…どうかSNS映えを目的とした危険な利用はお控え下さいますようお願いいたします」と投稿した。
車の状態は、故障は確認されないものの、車内に砂が入り込み、海水に浸かっていたため、洗浄した。レンタカーを借りたのは、県外から来た男性。同店は利用者へ繰り返し連絡しているが、つながらない状態だという。
過去にも迷惑行為として「（宮古島市内で）海にレンタカーが放置された事例を聞いたことがある。しかし、うちの店では初めて」と話す店長。「あのような使われ方は残念だ。お金を払っているからといって、何でもしてもいいわけではない。お金は支払ってはいるが、車両はレンタルをしているという認識を持ってほしい」と望んだ。
