全裸で聖域の海に…観光客がSNSで動画や画像を投稿 島民「不愉快で罰が当たる行為」沖縄・久高島


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久高島空撮(2018年撮影。資料写真)

 【久高島=南城】南城市知念久高島で、県外の企業経営者の40代男性が、全裸で海に入る知人を動画で撮影し、フェイスブックに投稿していたことが26日までに分かった。久高島にはイザイホーなどの祭祀(さいし)場・フボー御嶽など、立ち入り禁止区域の御嶽がいくつかあり、島全体が聖域だ。島民によるとコロナ禍以前から一部の観光客らが聖地に入り、全裸になるなどの迷惑行為が後を絶たないという。

 

【写真=青い海に続く道に「立ち入り禁止」の看板】〝神の島〟ルール違反の観光客に苦悩

 投稿した男性は本紙の取材に対し、「島全体が聖域とは知らなかった。地元の方に大変迷惑をかけた」と謝罪した。男性は投稿した動画を削除している。

 久高区の西銘喜一区長は「約2カ月前にも島内に宿泊する女性が裸で聖地にいる画像をSNSで投稿しているとの連絡があった。区民としてとても不愉快で罰が当たる行為だ。島を訪れる際は必ずルールを守ってほしい」と憤った。9日の評議員会で、カミンチュらから「裸での遊泳禁止」と書いた看板設置などを求める声があったといい、近く看板を設置するという。
 (金城実倫)


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