那覇市松山のひったくり事件で高校生ら逮捕へ 窃盗容疑で沖縄県警 外国人女性から現金20万円奪って逃走


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 那覇市松山の公園で9月、日本語学校に通う外国人女性(当時22歳)が、3人組の男に現金約20万円などが入ったバッグを奪われたひったくり事件で、県警は逃げた3人組を特定し、窃盗容疑で高校生を含む少年複数人を1日にも逮捕する方針を固めたことが関係者への取材で分かった。関係者によると、県警は目撃情報や防犯カメラ映像などから、3人組の逃走経路などを割り出した。事件発生の数日後には、少年らを任意で事情聴取し捜査を進め、特定に至ったとみられる。

 この事件は9月11日午後10時45分ごろ、那覇市の松山公園で自転車に乗っていた女性が、かごに入ったバッグを3人組の男にひったくられた。3人組は遊歩道で女性といったんすれ違った後、背後から走ってきてバッグを奪った。女性にけがはなかった。女性の知人が3人を追ったが、市松山の繁華街方面を抜けて姿を消したという。

 付近にあった防犯カメラ映像には事件当日、少年風の3人が公園向けに歩いて行く様子が確認された。数十分後、バッグを抱えた1人を含む3人が慌てた様子で走り去った。目撃情報などによれば、いずれも10代ぐらいの3人組で、犯行後公園内を横切って逃走したという。

 那覇市内では今年に入り、強盗やひったくり事件が相次いで発生している。ゆいレールおもろまち駅の連絡通路で5月、県外の男性に暴行を加えて金品を奪ったとして、いずれも当時17歳と18歳の少年2人が強盗傷害容疑で逮捕された。6月から8月にかけて、市内の路上で連続的に発生した事件では、男子高校生を含む17~18歳(当時)の計7人が強盗傷害容疑で逮捕された。

 4月には会社員の男性から現金約8千円が入ったかばんなどをひったくったとして、窃盗容疑で那覇市の男子中学生が逮捕され、共謀の疑いで14歳未満(当時)の男子中学生が補導された。