次なる沖縄戦の阻止を訴え、思いを共有する1万人以上(主催者発表)の人々が集まった23日の県民平和大集会。自衛隊駐屯地の新設やミサイル部隊の配備など「南西シフト」を名目に進められる軍備強化に対し、危機感を強める人々の思いが形となった。既に県内各地で自衛隊や米軍による訓練は増加しており、地域社会への影響も各地から報告された。参加者らは「戦争の準備をすることは断じて許さない」と思いを一つにした。
(沖田有吾、知念征尚、佐野真慈、與那原采恵)
昨日も辺野古ゲート前では座り込みが行われ、力強く歌で始めた。「沖縄の道は沖縄が拓く。戦世を拒み平和に生きるため、今こそ立ち上がろう、今こそ奮い立とう」という歌だ。4番は「島々の暮らしを守るために」。その島々が、軍事強化によって揺さぶられている。
1995年、8万5千人の県民が怒りの声を上げて、日米両政府はSACO合意をしたが、むしろ現在は日米共同の軍事強化が進んでいる。
沖縄の地上戦の経験は本当にすさまじいものだった。だからこそ被害者にも加害者にもなりたくない。これは多くの県民の願いだ。でも、加害者になるかもしれない。辺野古基地を認めてしまう、あるいは自衛隊基地の拡大を認めてしまう。それは次の戦争に加担することにもなる。それを明確に拒否するために、この状況にノーの声を上げ、立ち上がろう。
(オール沖縄会議共同代表)