沖縄本島北部の中学校で人種差別が疑われる不適切なレクリエーションがあった問題で、学校を所管する教委は28日、緊急校長会を開き再発防止への取り組みを確認した。同教委の教育長によると、幼小中学校の校長らに教諭の人権意識を高めていく方針を示した。
一方、中学校は27日、保護者会を開き、経緯を説明した。参加者によると、集まった保護者に校長らが謝罪した。
教育長は28日、取材に対し「(レクでは)チェック機能が弱かったと反省している。人権教育を続け、子どもの成長を大事に一人一人を大切にしていく」と述べた。
問題を指摘した生徒の保護者は「差別なく生徒が皆、普通に通えることを望みたい」と話した。レクは、借り物競争に「黒い人」などと書かれたカードがあり、生徒が人種差別の可能性を指摘したが、教諭が取り合わず続行していた。
(増田健太)