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辺野古も飛ばさせぬ 県民大行動、日米政府に怒り


辺野古も飛ばさせぬ 県民大行動、日米政府に怒り 新基地建設に反対の声を上げ、オスプレイの飛行停止などを訴える集会参加者=2日、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 沖田 有吾

 【辺野古問題取材班】辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議は2日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で市民集会「県民大行動」を開き、約800人(主催者発表)が参加した。鹿児島県屋久島沖で発生した米軍横田基地所属のCV22オスプレイ墜落事故後も、県内では新基地に配備予定の米軍オスプレイが飛び続けており、参加者は「辺野古で飛ばさせるわけにはいかない」と怒りの声を上げた。

 稲嶺進共同代表は、政府が米軍に追随し「不時着水」と表現したことに触れ「民主独立国家と言えない思考停止だ」と批判。「子や孫のために筋を通し道を正すために頑張ろう」とあいさつした。

 集会には、玉城デニー知事を支える立場の国会議員や県議も参加した。赤嶺政賢衆院議員は、墜落事故によって日本と米国の関係が如実に表されたとして「米国が安全だと言ったら日本は受け入れる。米軍の運用について日本は一言も発言してはいけない。これが今の日米関係だ。私たちの力でオスプレイ飛行を止めよう」と呼び掛けた。

 仲村未央県議はオスプレイは辺野古新基地が完成すればそこで使われると指摘。「欠陥機オスプレイを、欠陥基地の辺野古で飛ばさせるわけにはいかない」と強調した。

 オール沖縄会議は4日午前11時から、嘉手納町の沖縄防衛局前でオスプレイの飛行停止を求める抗議集会を開催する。

 (沖田有吾)