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ウクライナ避難民に笑顔を お菓子を買えば託児所支援に 県出身の東さんがポーランドで運営


ウクライナ避難民に笑顔を お菓子を買えば託児所支援に 県出身の東さんがポーランドで運営 ウクライナ避難民向け託児所運営支援の寄付付き菓子をアピールする、東俊騎代表理事(左)と東さつきさん=15日、県庁
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 ポーランドに避難するウクライナの人々を支援している一般社団法人こども笑顔支援会(東俊騎代表理事)は15日、ポーランドで運営されている避難民向け託児所を持続的に運営できるよう、寄付付き商品を数量限定で販売することを発表した。リンゴを主原料にウクライナで生産された菓子を購入してもらい、実費を除いた金額を託児所の運営に充てることにしている。

 東代表理事の息子でポーランドに滞在する優悟さん(27)=那覇市出身=が同国に避難するウクライナの人々の暮らしを応援しようと、今年7月に南部の都市カトヴィツェに託児所を開き16人を受け入れている。母国語でコミュニケーションが取れるため、子どもたちもリラックスでき、母親たちが安心して就労に専念できる環境づくりに努めている。

 避難民の生活は厳しく、託児所の運営はこども笑顔支援会が県内外で寄付金を募るなどして資金に充てている。運営には1年でおよそ1千万円の資金が必要だが、現地も物価高騰などで経費がかさみ、困窮しているという。

 そうした現状を改善するために、こども笑顔支援会は寄付付き商品の販売を企画。託児所に勤めるウクライナ人女性が考案した菓子「マリアのパスティーユ」を首都キーウに住む女性の母親に生産してもらう。

 菓子は寄付1500円につき1個を提供する。パッケージには託児所の子どもたちや趣旨に賛同した作家たちのイラストが描かれている。

 フードリボンコンセプトショップ(那覇市泉崎)やレネミア(同市牧志)で取り扱っており、21日午前11時から募金活動を実施する県庁前の県民広場でも入手することができる。

 15日、県庁で会見した東代表理事は「ポーランド国内の支援も限りがあり、託児所はとても厳しい現状が続いている。運営を維持するために、ぜひ寄付をしていただき、おいしいお菓子も食べてウクライナに思いを寄せてほしい」と協力を呼びかけた。

 問い合わせは、電話090(1940)9924。支援金の振込先は沖縄銀行小禄支店・普通「1751839」、琉球銀行小禄支店・普通「644804」口座名義は「コドモエガオシエンカイ」。

(小波津智也)