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糸満の鉱山、採石始まる 辺野古使用の可能性は「国が決めるもの」と開発業者 2月搬出へ販売先と交渉


糸満の鉱山、採石始まる 辺野古使用の可能性は「国が決めるもの」と開発業者 2月搬出へ販売先と交渉 採石作業が進む糸満市米須の鉱山=10日(岩崎みどり撮影)
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 【糸満】糸満市米須の鉱山開発で、開発業者の沖縄土石工業が4日、琉球石灰岩の採石作業を始めた。鉱山では10日、重機2台による採石作業が確認された。同社は石灰岩を2月中旬にも搬出し、販売したい考えで、現在民間企業と交渉しているという。辺野古への搬出について「自分たちで(国に)売るというのはおこがましい。向こう(国)が決めるもの」と話し、現状では「ない」との認識を示した。

 沖縄土石工業は、遺骨が見つかった場合は作業を中断するといった県との合意事項に基づき、2023年9月から、採石に向けた作業をしてきた。10日時点で、遺骨は見つかっていない。

 同社は「遺骨が出てきたら、工事を止める。剥がした表土も保管し、県の調査にいつでも応じられるようにしている」と話した。

 沖縄防衛局は、名護市辺野古の新基地建設に使う土砂調達先に、南部も含めている。

(藤村謙吾)