沖縄県警捜査2課は17日、活動実態のない人件費などを計上して那覇市議会の政務活動費約168万円を不正に受給したとして、詐欺容疑で同市議会前議長の久高友弘被告(75)=収賄罪で起訴=を那覇地検に追送致した。
久高被告は不適切な受給があったことを認め、昨年10月に市に返還の申し立てを行い、政活費192万円を返還した。
書類送検容疑は2017年度~20年度の4年分の政務活動費のうち、実態のない人件費などを計上して市から約168万円を不正に受給した疑い。捜査関係者によると、久高被告は収支報告書に月4万円の人件費として記載し、知人女性の名義で領収証などを添付していた。女性の活動実態や人件費を支払った形跡はみられないという。
県警は那覇市有地を巡る贈収賄事件で土地の所有権回復を求める女性の後見人の被告(71)=収賄罪で起訴=ら5人を摘発した。後見人の被告は同日、贈収賄事件を巡り、額面3千万円の領収書を偽造したとして、有印私文書偽造・同行使の容疑で追送致された。