那覇市議会は29日の臨時会で、会計年度任用職員の1月からの給与引き上げに必要な補正予算案と条例の一部改正案を全会一致で可決した。併せて、市に対して、昨年4月~12月分の遡及(そきゅう)支給の着実な実施を求める付帯決議案を全会一致で可決した。
任用職員の給与引き上げに伴う昨年4~12月分の遡及支給について、那覇市はこれまで、現行の給与計算システムでは「困難」との見方を示していた。しかし、市議会や労働組合からの要求などを受け、26日に知念覚市長がシステムを改修した上で遡及する方針を表明した。
市は遡及分の支給時期について、2024年度にずれ込む可能性があるとしている。付帯決議では、本年度に退職した任用職員についても漏れることなく遡及支給することなどを求めた。
(吉田健一)