妻との出会いの瞬間記す「最終バスに乗り遅れたあのとき、わざとゆっくり歩いていたんだ。たぶん、君もね。」“日本一短い手紙”大賞に大宜味・森山さんら


妻との出会いの瞬間記す「最終バスに乗り遅れたあのとき、わざとゆっくり歩いていたんだ。たぶん、君もね。」“日本一短い手紙”大賞に大宜味・森山さんら
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 日本一短い手紙のコンクール「第31回一筆啓上賞」の大賞が25日、発表され、大宜味村の自営業森山高史さん(74)らの5作品が選ばれた。今年のテーマは「時」で、主催する丸岡文化財団(福井県坂井市)によると、国内外から3万4067通の応募があった。

 森山さんは「最終バスに乗り遅れたあのとき、わざとゆっくり歩いていたんだ。たぶん、君もね。」と妻と出会った日のことを懐かしんだ。25日、琉球新報の取材に応じた森山さんは、今回のテーマが「時」だったことから「思い切って半世紀前までタイムスリップしてみた」と言い、「老夫婦であっても、青春の日が確実にあったことを思い出しながら文章をしたためた」と照れ笑いした。

 森山さんは1993年に琉球新報児童文学賞、2022年に琉球歌壇賞を受賞したほか、19年には公募短歌大会「第25回大伴家持大賞」の一般の部で大賞に輝いた。

森山高史さん