prime

【記者解説】安心して仕事できる環境を 南城市長セクハラ疑惑、提訴


【記者解説】安心して仕事できる環境を 南城市長セクハラ疑惑、提訴 南城市役所
この記事を書いた人 Avatar photo 南 彰

古謝景春南城市長のセクハラ疑惑は、市が客観的な調査を拒んだため、裁判で事実関係が争われることになった。
 これまでの取材では、市長の意向で第三者による調査が見送られた後、市職員が「力になれず申し訳ない。セクハラって分かる話なので」と被害を訴えた女性に謝罪をしていたことも判明している。当事者に負担がかかる裁判闘争は、役所内からも疑問が出る対応を重ねた市幹部の強権的な姿勢が招いた結果だ。
 市議有志が実施した職員アンケートでも、市側が「申告はない」と主張していた市長からのセクハラ・パワハラを訴える回答が複数寄せられたという。職員が安心して公務に専念できる環境づくりが急務だ。市議会を中心に、裁判と同時並行で、全容解明と体質見直しが求められる。 (南彰)