集団避難先で学習支援 能登半島地震 沖縄県教委、教職員派遣


集団避難先で学習支援 能登半島地震 沖縄県教委、教職員派遣 「子どもたちに寄り添った学習支援に努める」と決意を述べる前原大知さん=22日、那覇市の県教育庁
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 能登半島地震の影響で集団避難している中学生の学習を支援するため県教育委員会は26日から5日間、那覇教育事務所指導主事の前原大知さん(45)を石川県に派遣する。県教育庁で22日、出発式があった=写真。

 県教育委員会は文部科学省の要請を受け、教職員を派遣することになった。

 前原さんは、石川県白山市の県立白山ろく少年自然の家に避難している中学1、2年生138人に数学を教える。生徒は地元から約100キロ離れた輪島市から避難し、避難先から近隣の中学校に通っている。

 22日の出発式で前原さんは「避難している子どもや教職員の力になればと思った。私ができること、現地に必要なことを考えて子どもたちに寄り添いながら支援に努める」と語った。半嶺満県教育長は「学習指導とともに、親元を離れて避難する生徒の激励をお願いする」と述べた。

 能登半島地震で県の教職員の派遣は今回が初めて。前原さんは25日に出発する。

 (高橋夏帆)