沖縄で「人身事故」12年ぶり増 飲酒がらみも3年連続で増加 その理由は


沖縄で「人身事故」12年ぶり増 飲酒がらみも3年連続で増加 その理由は
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 2023年に沖縄県内で発生した交通人身事故が2964件と12年ぶりに増加し、うち飲酒絡みの事故は82件で3年連続増加していることが県警のまとめで分かった。23年は飲酒運転の年間摘発件数も1154件と5年ぶりに増加に転じていて、コロナ禍による行動制限の緩和の影響とみられる。県警は重大事故につながる飲酒運転の増加に警鐘を鳴らしている。

 県警のまとめによると、23年に発生した交通人身事故2964件は前年比で186件増えた。このうち飲酒絡みの事故は82件(前年比25件増)。20年のおおよそ2倍になっている。23年は、飲酒絡みの死亡事故も前年度から2件増え5件発生した。

 5月には、国頭村の国道58号で男が飲酒運転していた軽自動車が対向車線に進入して原付きバイクと衝突する事故により、バイクを運転していた男性(70)が亡くなっている。

 市町村別の摘発場所では那覇市が134件と最多で、次いでうるま市120件、沖縄市99件と続く。男女別では男性が991件と全体の約85%を占めた。

 県警交通部は「2日酔い運転を含め、飲酒運転の危険性や飲酒絡み事故に伴う代償の大きさを自らの問題として受け止め、強い意志で防止に努めてほしい」と呼びかけている。

(西田悠)