那覇署は25日、那覇市松山のテナントビル駐車場で眠っていた観光客の自営業男性(48)から時価700万円相当のスイス製の高級腕時計などを盗んだとして、窃盗(すり)容疑で自称無職の男(44)=同市=を逮捕した。「盗んでいない。拾った」と容疑を否認しているという。
逮捕容疑は7月17日午前6時すぎ、那覇市内で男性から腕時計と現金約6万円を盗んだ疑い。
那覇署によると、男は酒を飲んで駐車場で休んでいた男性に近づき、男性が身につけていた腕時計を盗んだ。その後、買い取り専門店に時計を持ち込んだという。被害男性が県外で被害届を提出し、情報提供を受けた署が専門店に問い合わせると、時計は査定のため店が預かっている状態で、売却前だった。
那覇署は所要の捜査を進め、買い取りを依頼した男を特定した。署が詳しい経緯を調べている。
那覇署は「路上寝などをすると、窃盗被害等の事件や事故に巻き込まれる可能性がある。適正飲酒に努めてほしい」と注意を呼びかけている。