南城市議会がハラスメント特別委設置を可決 市長のセクハラ疑惑巡り 沖縄


南城市議会がハラスメント特別委設置を可決 市長のセクハラ疑惑巡り 沖縄 南城市役所(資料写真)
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 古謝景春南城市長のセクハラ疑惑をめぐり、南城市議会は26日、市役所内におけるハラスメントに関する特別委員会を設置する動議を賛成14、反対1の多数で可決した。昨年12月の市議会で否決された百条委員会のような調査の強制力はない形だが、議会として調査に動き出すことになる。

南城市役所内のハラスメントに関する特別委員会設置の決議案を賛成多数で可決した市議会=26日午後0時15分、南城市

 市長与党の安谷屋正副議長と「ゆまぢり会」「会派ニライ・カナイ」の会派長が共同提案した。 

 一連の疑惑を巡っては、昨年12月の市議会で百条委設置の動議が否決された後、有志の市議7人が実施した職員へのアンケートで、市長からのハラスメントを訴える回答が複数寄せられた。

 ゆまぢり会の新里嘉氏は提案理由のなかで、このアンケートに触れ、「その内容について詳細が公表されることがないことからさまざまな臆測が流れていて、市民が混乱を来している」と説明した。

 質疑に対する答弁で新里議員は、具体的な調査内容について契約職員や業務委託の人も含めたアンケートを実施する考えを示した。「市長からセクハラを受けた」と申告した後、第三者による調査もしないまま契約を解除された元市長車運転手の案件の扱いについては、「特別委員会で議論していきたい」と答えた。

 市側も質疑に「アンケートを含めて調査をしっかりやっていきたい」と答弁した。

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