中国・福州市出身の沖縄在住者でつくる琉球福州十邑(ゆう)同郷会(山内明恵会長)は発足5周年を記念し、福建師範大学音楽学院と「福州・那覇音楽交流会」を25日に那覇市の牧志駅前ほしぞら公民館で開いた。約150人が来場し、二胡や琵琶などの伝統楽器で奏でられる音色を楽しんだ。
琉球福州十邑同郷会の山内会長は「中国と日本、福建省と沖縄県、福州市と那覇市との友好発展の貢献に全力を尽くしたい」とあいさつ。福建師範大学音楽学院団長の陳俊玲さんは「交流を通し、音楽文化の友情の花がさらに美しく咲きますように」と述べた。福建師範大学音楽学院の教員らが、福建に伝わる楽曲や民謡を演奏。司会の呼びかけで観客がステージに上がり、伝統の打楽器の鳴らし方を教わって共演した。
那覇市の78歳の女性は「中国に行っているような気分だ。沖縄と中国は昔からつながりが深い。世界各地で戦争が起きていて心が痛いが、沖縄で今後そういうことがないよう願うばかりだ。中国と良い関係を保っていければと思う」と話した。
(中村万里子)