【豊見城】4月に開校する豊見城市立豊崎中学校(大城正篤校長)の校歌が7日、同市立伊良波中学校で披露された。校歌はかりゆし58のボーカル、前川真悟さんが作詞、作曲は前川さんと音楽家の前濱吉郎さんが手掛けた。琉球音階を取り入れた伸びやかな優しいメロディーで、地域の風景や歴史、歩み続ける生徒の姿を、季節や時間の流れとともに描いている。
生徒への披露に先立ち、完成会見が市役所で開かれた。前川さんは歌詞に「八重雲(やえぐも)」「虹の橋立(はしだて)」などの造語を入れ「遊び心を入れた。学校のルールや人との関係の中で自由を出せたらいいな」と説明。「かわいがってあげてほしい」と話した。
前濱さんは、琉球音階を取り入れたことに触れ「次の世代に歌ってもらいたい曲を意識した」と話した。
校歌が披露された伊良波中は、生徒の約4割が豊崎中に進学する。その一人で2年生の生徒は、校歌を聞いて「3番まである歌詞のそれぞれ最後の部分が印象的だった。歌うのが楽しみ」と話した。
かりゆし58は豊見城市の観光大使。校歌作成に当たり、前川さんらは豊崎中に通う予定の生徒や保護者、地域の人と交流し、校歌に入れたい言葉を集めた。400を超える言葉が集まったという。
(岩崎みどり)