米大リーグ、あの選手のユニフォーム模造品も 偽ブランド摘発7%増 沖縄地区税関


米大リーグ、あの選手のユニフォーム模造品も 偽ブランド摘発7%増 沖縄地区税関 米大リーグの大谷翔平選手のユニフォームやナイキなど有名ブランドの模造品=8日、那覇市壺川の沖縄地区税関
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 沖縄地区税関は8日、2023年に海外から県内に輸入された偽ブランド品などの知的財産侵害物品の差し止め件数は前年比7・2%増の148件と2年連続増加し、物品数も同7・5%増の993点と増加傾向にあると発表した。全国の差し止め点数は19年以来4年ぶりに100万点を超えた。同税関の高田輝明業務部長は「偽物は買わない、認めないという強い意志を持ってほしい」と呼び掛けた。

 同税関は、海外の事業者から送付された模倣品のうち、個人使用目的の物品も取り締まり対象として新たに含まれた改正関税法が施行されたことが差し止め件数増加の理由とみている。

 差し止め物品の品目別では靴類、衣類、バッグ類の上位3品目で総件数の約9割を占めた。アメリカのスポーツブランドの摸造品などが特に多い。

 権利侵害の観点別では、偽ブランド品などの商標権侵害物品が147件(前年比6・5%増)で、全体の約99%を占めた。

 国別では中国からの輸入が最多で116件、次いでベトナムが9件、インドネシアと韓国が各4件だった。

 同税関は11~15日を「知財取り締まり強化期間」とし、輸入貨物や国際郵便物の審査・検査を強化する。(西田悠)

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