有料

ファン「悔しい、来年こそ」 全力エールあと一歩届かず キングス天皇杯準優勝


ファン「悔しい、来年こそ」 全力エールあと一歩届かず キングス天皇杯準優勝 選手たちに声援を送るキングスブースターら=16日、さいたまスーパーアリーナ(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 斎藤 学

 「天皇杯を沖縄に」。願いはまた、来年へと持ち越しとなった。第3クオーター以降、開く一方の点差に琉球側の座席エリアはまなじりを決して選手の動きを見守る観衆で静まり返った。「今年こそはと思っていたけど。悔しい」。なかなか手の届かない勝利の杯。喜びはお預けとなったが、多くのファンが来年に期待を込めた。

 うるま市出身で都内在住の武藤さやかさん(39)は、今年は雪辱を果たすと期待を胸に選手を見守ったが、試合後「こんなに点差がつくとは。相手のスリーポイントにやられてしまった」。残念さが表情ににじんだが「来年こそ」と、全力を尽くしたキングスの勇姿をたたえた。

 最終決戦の会場には1万5千人余りが詰めかけた。千葉勢に劣らず、県勢も互角の入場者数。名護市から応援に駆け付けた大学2年生の山里あすりさんは開口一番「めちゃくちゃ悔しい」。「相手チームのスリーポイントがすご過ぎ。ディフェンスにも課題があるかな」と試合を振り返ったが「来年こそは勝利すると信じている」。キングスメンバーに声を届けた。

(斎藤学)