3月5日から17日までの「サンゴ礁ウイーク2024」にちなんで、ヘリ基地反対協・海上行動チームは16日、名護市の大浦湾で「代執行で危機にある大浦湾のサンゴを見る会」を開催し、海の生物多様性を育むサンゴの保全を訴えた。
湾内の瀬嵩沖で確認されている塊状ハマサンゴ群集は、新基地建設に伴い国が石材投下を続ける海上ヤードの近海に位置しており、石材投入による水の濁りがサンゴに影響するのではないかと懸念されている。
参加者たちはダイバーの案内で船上から水中スコープなどを使って多様な種類のサンゴが密集している様子を確認した。
ガイドを務めたのは那覇市でダイビングショップを営む岩本俊紀(としき)さん(52)。大浦湾で絶滅危惧種を含めて約5千種以上の生き物が確認されていることや、多様な環境をサンゴが育んでいることなどを紹介した。
岩本さんは「『永遠の公共工事』と言われる軟弱地盤の工事が続けばサンゴの生息にも影響するだろう」と国の建設強行を批判した。
(慶田城七瀬)