週刊ヤングジャンプ(集英社)で連載中の人気漫画「キングダム」の世界を原画などで紹介する「キングダム展―信―沖縄会場」(主催・沖縄美ら島財団、琉球新報社、宣伝)が22日、那覇市おもろまちの県立博物館・美術館で開幕した。作者原泰久さんの開幕式典でのあいさつ全文を紹介する。
最後までアナログで書き切りたい
きょうついにキングダム展が沖縄で開催されます。大きな展示会は大都市でしか行われないことが多く、(キングダム展は)3年前に始まったのですけれど、各地を巡回する中で沖縄での開催は難しいと言われていたんですね。それが開催して1年2年と展開するうちに沖縄開催の決定したと聞いて本当に驚きびっくりしました。話を伺うと、関係者各位のご尽力で実現したと聞いています。本当にありがとうございます。
(展示会は)もう3年やっていて、今回沖縄が最後になります。僕も佐賀県出身でして、今福岡で仕事をしています。自分と同じ九州・沖縄でフィナーレを迎えるということをすごくうれしく思っています。
キングダム展の内容ですが、漫画の原画展です。生原画を展示しているのですが、今の漫画業界の話しをすると、ほぼデジタルに移行してきています。多分9割以上はデジタル漫画になっていまして、電子で提出して紙で提出しない。
なので完成原稿というものが存在しなくなってきていて、いよいよ希少なものになっています。僕はまだ頑張ってアナログで仕事をしていまして、キングダムは最後までアナログで書き切って生原稿を増やしていこうと思っています
本当にこの沖縄で大成功になることを願っています。本日から約1カ月ですけれどもどうぞよろしくお願いします。