また漂着コカイン、沖縄が薬物取引の中継点か 八重瀬の海岸に14キロ、3億5000万円相当 糸満署


また漂着コカイン、沖縄が薬物取引の中継点か 八重瀬の海岸に14キロ、3億5000万円相当 糸満署 海(イメージ)
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 沖縄県警糸満署は21日、八重瀬町の海岸で1月下旬、漂着したコカイン約14・6キロ(末端価格約3億5千万円)が発見されたと発表した。署は何者かが密輸目的で海上に投げ込んだとして、氏名不詳者を麻薬取締法違反(営利目的、密輸予備)容疑で那覇地検に書類送致した。18日付。

テープやロープなどで梱包された状態で発見されたコカイン=1月28日、八重瀬町(県警提供)

 署や沖縄地区税関によると、海浜の清掃ボランティアが発見、通報した。昨年11月初旬以降に漂着したとみられるという。
 昨年7月に中城村の海岸に漂着したコカイン約18キロと梱包(こんぽう)資材などが類似していることから、関連があると判断。いずれも昨年6月ごろに沖縄南方海上に投下されたとみられるという。

 昨年8月にも慶良間諸島南方海域でコカイン約28キロが漂流しているのが発見されている。県警は「沖縄が薬物取引の中継地点になっている可能性がある」と指摘。その上で「洋上や海岸で不審な物を見つけたらすぐに通報してほしい」と呼びかけている。