【動画】想定は「嘉手納基地を離陸、近くの公園に墜落・炎上」 マリーナで日米が事故想定で訓練 沖縄


【動画】想定は「嘉手納基地を離陸、近くの公園に墜落・炎上」 マリーナで日米が事故想定で訓練 沖縄 訓練で航空機墜落による負傷者の救助や応急処置を行う消防隊員ら=21日、嘉手納町兼久の米軍嘉手納マリーナ
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 米軍嘉手納基地と内閣官房は21日、嘉手納町兼久の米軍嘉手納マリーナで米軍の航空機事故を想定した「二国間航空機事故対応実動訓練」を実施した。事故が起きた際の消火活動や負傷者救助などの手順を日米間で確認し、連携を強化することが目的。両国の消防や警察関係者など約90人が参加、緊急車両約20台が出動した。

炎と煙が上がる模擬の米軍航空機の消火手順を確認する消防隊員=21日、嘉手納町兼久の米軍嘉手納マリーナ

 訓練は、嘉手納基地から離陸しようとした米空軍所属の航空機が付近の公園に墜落・炎上し、乗組員や近隣住民に負傷者が出たと想定。「モンスター」と呼ばれる嘉手納基地消防のポンプ車や日本側の救急車などが現場に駆け付け、消火活動や負傷者の救助などの流れを確認した。第11管区海上保安本部所属の巡視艇も出動し、海に転落した乗組員を救出した。

 嘉手納署の東江善平署長ら県警関係者は、米軍側と規制線の設置を調整するなど現場を統括した。訓練は2004年の米軍ヘリ沖国大墜落事故を受けて始まり、今回で13回目となった。

 (西田悠)