「平和の礎」読み上げ、参加者を募集 「戦争否定する気持ち、もう一歩強く」 沖縄


「平和の礎」読み上げ、参加者を募集 「戦争否定する気持ち、もう一歩強く」 沖縄 多くの人の参加や協力を呼びかける「沖縄『平和の礎』名前を読み上げる集い」実行委員長の町田直美さん(左から4人目)ら=22日、県庁記者クラブ
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 「沖縄『平和の礎』名前を読み上げる集い2024」実行委員会は22日、県庁で会見を開き、糸満市の「平和の礎」に刻まれた戦没者の名前を読み上げる取り組みを実施すると発表した。今年で3回目。現在ホームページで応募を受け付けており、4月14日までは団体や学校で、同15日以降は個人で応募できる。

 町田直美実行委員長は「ウクライナやガザの悲惨な状況を見ると沖縄戦に重なる。沖縄で軍事化が懸念される中、今年はもう一歩強く戦争を否定する強い気持ちで読み上げたい」と語った。

 6月1日から23日まで、戦没者24万2046人の名前を午前9時~午後8時にパソコンをインターネットにつないで読み上げる。

 会見で、平和の礎建設に携わった元県知事公室長で実行委員会顧問の高山朝光氏は本島北部での戦争体験に触れながら「沖縄戦もだが、戦争は全てを破壊する。世界情勢は厳しく、沖縄には戦争前夜のような状況が持ち込まれている。沖縄が二度と戦場にならないという思いを世界に発信したい」と力を込めた。

 寄付やボランティアも募っている。問い合わせはメールokinawa.ishiji@gmail.com、電話080(8880)8918。

 (中村万里子)