「慌てず移動できた」 社会福祉施設、利用者ら避難 訓練成果、課題も… 沖縄


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海岸に近い社会福祉施設では、利用者や職員が避難に追われた。災害発生への備えをして、想定通り対応できたという施設がある一方で、事業継続計画(BCP)を策定していたが、災害対応に課題を残す施設もあった。

宜野湾市伊佐の障がい者の自立を支援する県自立生活センター・イルカでは、警報の発令時、施設内に利用者や職員ら約20 人がいた。避難は職員が5人の車イス利用者に付き添い、高台の普天間中学校まで約20分かけて移動した。同センター職員は「津波警報を想定した訓練をしたことがあったので、慌てずに避難できた」と語った。同センターの長位鈴子代表は普段から「近所と助け合うことが大切。近所付き合いがあれば、近隣に住む障がい者は逃げるよう声をかけてもらえる。重度障がい者や健常者に関係なく、大事なことだ」と話した。

(狩俣悠喜)