有料

「苦しむ子まだいる」「学校を注視」 部活生自死 保護者有志が報告書読み議論 沖縄


社会
「苦しむ子まだいる」「学校を注視」 部活生自死 保護者有志が報告書読み議論 沖縄 調査報告書を読んで感じたことや今後どのような取り組みが必要かなどを話し合う参加者ら=13日、沖縄市高原の市福祉文化プラザ
この記事を書いた人 Avatar photo 外間 愛也

 2021年1月にコザ高校2年(当時)の空手部男子生徒が自ら命を絶った問題に関連し、保護者有志が13日、沖縄市福祉文化プラザで第三者再調査委員会が3月に公表した調査報告書を読み、課題や今後の対応などを考える会合を開いた。

 保護者や教員ら約20人が参加し、報告書を読んで感じたことや、二度と同じ問題を起こさないためにどのような取り組みが必要かなどを話し合った。

 会を主催した鈴木友一郎さんは、報告書の中でも触れられている「子どもの権利」が守られる社会を構築することの大切さを強調した。「子どもの声をどう聞いていくか。学校だけの問題ではない。家庭や地域、自治体などあらゆるレベルでいかに子どもを守る仕組みを構築するか。それぞれが自分事として考える必要がある」と述べた。

 当時、子どもがコザ高空手部に入っていたという50代男性は「同じような苦しさを抱えている子どもはまだ潜在的にいるはずだ。報告書の提言には、教育長や校長がその気になればすぐ変えられるものもある。今後、教育委員会や学校がどう変わっていくかを注視したい」と声を振り絞った。

 保護者有志は5月に2回目の勉強会を予定している。報告書で示された提言をどう実現するかについて、具体策なども話し合う予定だ。 

(外間愛也)