共同親権の必要性を訴える「ハイビスカスの会」の新城永人代表(36)らは20日、共同親権の利点などを伝える街宣活動を那覇市の県庁前広場で実施した。同会は、離婚後は原則として共同親権とし、ドメスティックバイオレンス(DV)や虐待などがある場合は単独親権とすることを求めている。
新城さんは子どもの権利条約第9条の親と引き離されない権利についても触れ「共同親権は子どもが愛される権利だ。夫婦間の問題で、親子が引き離されることがあってはいけない」と訴えた。
単独親権のみだと養育費の受取率が低い傾向があることや、子どもが親権者やその交際・再婚相手などから虐待を受けている場合に問題に気づきにくいことも指摘した。
共同親権を選べるようにする民法改正案が16日、衆院本会議で可決されたことを受け「可決はうれしい。子ども目線に立った制度にすべきだ。反対の意見も理解しており、単独親権で守るべき人が守られるように声を上げていく」と話した。
(中村優希)