沖縄の水難事故、過去最多116件 死者数も最多 発生場所の7割が「自然海岸」 


沖縄の水難事故、過去最多116件 死者数も最多 発生場所の7割が「自然海岸」 
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 沖縄県警地域部は22日、県内で発生した2023年の水難事故は116件(前年比10件増)、被災者は169人(同26人増)、うち死者は59人(同19人増)で、それぞれ過去最多となったことを明らかにした。2018年以降、全ての項目で増加している。

 23年の水難事故の発生場所は監視員や防護ネットのない自然海岸が7割だった。ライフジャケット未着用での被災が事故全体の8割を占めた。

 18歳以下の事故発生件数は前年比7人減の12件、死亡者数は同3人増の4人だった。死亡事故はいずれもライフジャケット未着用で、自然海岸で発生した。

 県警地域部は「海や川で遊ぶ際は子どもだけで行かず、(大人と一緒に)気をつけて遊んでほしい」と呼び掛けた。

 大型連休や夏休みを前に22日、2024年県水難事故防止推進協議会が県警本部で開かれた。マリンレジャー団体や第11管区海上保安本部など23団体が集まり、事故防止に向けた連携強化を確認した。

 同協議会会長の島雅孝・県警地域部長は「協議会の会員が互いに連携を深め、情報を共有し、重層的な事故防止策を講じていくことが極めて重要だ」と述べた。

 県警は、水難事故防止を啓発するポスターの掲示やビラ配布などを実施する。 

(名嘉一心)