小桜の塔の前で歌を披露するつしま丸児童合唱団の子どもたち＝27日、那覇市若狭
吉田 健一 5月5日のこどもの日を前に、那覇市若狭にある対馬丸戦没者の慰霊碑「小桜の塔」で27日、こいのぼり掲揚式が行われた。参加者全員で黙とうをささげたほか、つしま丸児童合唱団の子どもたちが歌を歌い、犠牲者への追悼と平和への思いを新たにした。
掲揚式終了後には記念館で合唱団の本年度の結団式が行われた。同合唱団は2012年度にスタートし、今年で13年目。市内外の小学～高校生まで計12人が所属し毎週土曜に活動する。
結団式で児童らは、「ビリーブ」を合唱し、保護者らの見守る中で息の合った歌声を響かせた。昨年から合唱団に所属してる那覇市立開南小5年の児童（10）は「歌を通して次の世代に対馬丸の悲劇を伝えたい」と語った。鏡原中1年の生徒（12）は「年長者として皆を引っ張っていきたい」と語った。
（吉田健一）
