南城市と業務委託契約を結んでいた古謝景春南城市長の元運転手の女性が、市長からセクハラを受けたとして市長と市を相手取った訴訟が16日、始まった。市長のセクハラ疑惑をきっかけにできた市民団体「ハートのまち南城 人権ファーストの会」のメンバーらも那覇地裁に駆けつけた。口頭弁論で疑惑を否定し、自らの政治的理由で「速やかな進行」を求める市長側の姿勢に対し、「身勝手だ」と厳しく批判した。
メンバーらは弁論後、那覇市の城岳公園で集会を開いた。「速やかな訴訟進行を」という市長側の主張について、「身勝手な主張だ。第三者委員会設置の要請に応じないなど自らの行いで事態を悪化させている自覚がない」と抗議の声が上がった。メンバーの一人は「市長は裁判の場でも曖昧な主張を繰り返している。今後の裁判もしっかり見た上で、市民として声を上げていく」と語気を強めた。
(普天間伊織)
▼セクハラ行為は「否定」「記憶がない」と主張 南城市長セクハラ疑惑訴訟で初弁論
▼南城市長、セクハラ疑惑訴訟で「速やかな進行を」 政治的理由を主張