17日午後4時25分ごろ、南城市の奥武漁港付近で「10代男性2人が溺れている」と目撃者から119番通報があった。与那原署や中城海上保安部によると中学生の男子生徒2人が何らかの原因で溺れ、うち1人が心肺停止の状態で本島南部の病院に搬送された。もう1人は搬送時は意識があったという。生徒らは近隣住民や漁業関係者らに救助されたという。与那原署や中城海上保安部などが当時の状況を詳しく調べている。
署や島尻消防組合消防本部によると、2人を含む4人の生徒が海面からの高さ約2メートルの堤防から海に飛び込んで遊んでいたとみられる。
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救助に当たった漁業関係者の男性(40)によると、午後4時半ごろから海中に潜り、捜索。海底に沈んでいた生徒を発見し、救助した。「遊泳する場所ではないので、監視員を配置したり、フェンスを置いたりしたほうがいい」と訴えた。
付近で飲食店を営む50代男性は「ここの海は一見穏やかに見えるが、沖合に進むと深く流れが早くなる。昨年も事故があったので、今後飛び込みを見かけたら注意を呼びかけたい」と語った。
昨年6月には、付近の海で女子中学生が遊泳中に溺れて死亡する事故があった。今年4月には、中城海上保安部や与那原署の職員が奥武ビーチでパトロールし、遊泳者に浮具の着用を徹底するように呼びかけていた。