あげるではなく「分ける」、教えるではなく「尊敬する」 池間氏がアジア支援活動を語る 関東沖縄経営者協セミナー


あげるではなく「分ける」、教えるではなく「尊敬する」 池間氏がアジア支援活動を語る 関東沖縄経営者協セミナー アジア諸国での支援活動を語る池間哲郎さん=14日、東京都千代田区のエッサム神田ホール
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 関東沖縄経営者協会(新垣進会長)の経営セミナーが14日、東京都千代田区のエッサム神田ホールであり、NPO法人アジアチャイルドサポート代表理事の池間哲郎さんがアジア諸国での支援活動について語った。学校建設を支援したカンボジアの関係者から「沖縄が光と希望を連れてきた」と、感謝された逸話を紹介し「この言葉が私の勲章だ」と強調した。

 1989年から始まった活動で、アジアチャイルドサポートは東南アジア諸国で学校120、井戸1200の設置に携わり、受益者は260万人いると紹介。安全な水の提供や教育環境を整えることで「乳幼児の死亡率が減り、安心して子育てができた。カンボジアの学校からは医師や官僚も生まれた。教育は国を変える」と訴えた。

 池間さんは支援活動をする際のキーワードとして、相手や歴史を「知る」、あげるのではなく「分ける」、教えるのではなく「尊敬する」の三つを挙げた。「私は普通の人だが、継続することで大木になる」と語った。