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PFAS汚染対策で規制導入を提言 北谷で学習会 沖縄


PFAS汚染対策で規制導入を提言 北谷で学習会 沖縄 PFASの健康影響について語る植田武智さん(中央)=19日、北谷町商工会ホール
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 有害な有機フッ素化合物(PFAS)の健康影響について考えようと、科学ジャーナリストの植田武智さんを講師に招いた学習会が19日、北谷町商工会ホールで開かれた=写真。約100人を前に、植田さんは「必ずしも病気になるわけではないが、健康リスクはある。今後のPFAS摂取を減らすことで未来のリスクを減らすことにつながる」と語った。

 学習会は「有機フッ素化合物(PFAS)汚染から市民の生命を守る連絡会」が主催。植田さんは、PFASの問題点である難分解性と有害性に触れ、体内に蓄積後、半減させるには4~5年を要すると説明した。植田さんによると、成人の妊娠高血圧や精巣がん、腎細胞がんに加え、子どもの免疫や出生時体重への影響が近年確認されているという。

 PFASの摂取経路は現在、環境ばく露が多いとし、植田さんは水道水質基準の策定、製造・使用・廃棄の全てのサイクルでの管理体制、汚染源の解明・浄化措置の実施―などを提言、規制導入の必要性を訴えた。

 (小浜早紀子)