県教育委員会は24日、臨時県立学校校長研修会をオンラインで開き、2021年1月にコザ高校2年(当時)の空手部男子生徒が自ら命を絶った問題に関連し、県教委がまとめた再発防止策について、各校長に伝達した。保健体育課は23年度の部活動実態調査で生徒や保護者が「暴力・暴言・ハラスメントがあった」と回答した学校のうち、41校で状況の聞き取りや指導助言をする予定だと報告した。
23年度の実態調査では、61校(前年度49校)の部活生と保護者が「暴力・暴言・ハラスメントがあった」と回答した。各学校が生徒に確認した結果を踏まえ、41校について県教委による聞き取りや指導助言が必要だと判断したという。
研修会では校長らに第三者再調査委員会の調査報告書を読むように要請。各校で生徒が相談しやすい体制を構築すること、部活動では保護者会を積極的に設置すること、人権意識啓発や自死予防教育などの研修や授業に取り組むことを求めた。
半嶺満教育長は「各校でも調査報告書の提言を自分事として捉え、取り組みを推進してほしい。県教委は痛ましい事案を二度と起こしてはならないという強い決意で、児童生徒の人格や人権を尊重し、その意思や成長を最優先する学校教育の実現に向け全力で取り組む」とあいさつした。
(外間愛也)