陸上自衛隊石垣駐屯地が、舟の操作技術向上のための「漕舟(そうしゅう)訓練」で9日に石垣市と竹富町西表島のハーリー大会に公務として出場する件で、石垣島の平和と自然を守る市民連絡会は5日、駐屯地に公務参加を中止するよう求める申し入れ書を手渡した。
8日までに文書で回答するよう求めた。駐屯地担当者は井上雄一朗司令に伝えると答えた。
石垣駐屯地は西表島の白浜海神祭と石垣市伊原間のフナクヤハーリー、石垣市爬竜船競漕大会の三つの行事に公務で参加する。
市民連絡会は「神聖な地域行事、伝統行事」である各種ハーリーに「軍事訓練として参加することは到底容認されるものではない」と訴えた。その上で、公務で参加する経緯や理由を明らかにすることなどを求めた。
上原秀政共同代表は「ハーリーは航海安全を願う行事。自衛隊が公務で参加することを、多くの人が不愉快に思っている」と述べた。
(照屋大哲)