朴葵姫(パク・キュヒ)さんのギターリサイタル「BACH(バッハ)」(琉球新報主催)が11日、那覇市の琉球新報ホールで開催された。バッハ「無伴奏バイオリン ソナタ第3番 ハ長調 BWV1005」や「シャコンヌ」の他、スカルラッティやバリオスなどの作曲家から、バッハにまつわる曲も披露した。
バッハを「深い感情がコントロールされている音楽」と解釈する朴さんは、異なる性質を持ち、複雑に絡まり合う旋律を巧みに弾いた。弦を押さえる指も弾く指も的確な動きをし、音の大小にかかわらず、1音1音が美しい音を奏でた。
プログラムは後半につれて感情が高まる構成で、F.タレガ「アルハンブラの思い出」で心に刻まれるリサイタルを締めくくった。
那覇市内から訪れた長田光司さん(60)は「クラシックギターもその難曲も聴く機会はなかなかないので、良い機会だった」と話した。
(嘉手苅友也)