沖縄本島地方は13日、梅雨前線に流れ込む湿った空気の影響で大気の状態が不安定となり、大雨が降った。各地で土砂崩れや冠水が発生。那覇うみそらトンネルでも冠水に伴う物損事故が発生するなど影響が出た。本島中南部では一時、土砂災害警戒情報が発表され、土砂災害特別警戒区域にある那覇市立垣花小学校が休校となった。
沖縄気象台によると、14日も激しい雨が降る見込みで、1時間降水量は本島中南部と北部で30ミリと予想されている。
南城市糸数では、13日午前4時50分までに降った48時間降水量が321ミリとなり、6月の観測史上最大を記録した。
降り始めの10日午前0時から12日午後5時までの降水量(アメダスによる速報値)は、粟国空港で285ミリ、南城市糸数で257・5ミリ、本部町謝花で233・5ミリ、渡嘉敷島で228ミリ、渡名喜で222・5ミリを観測した。
13日午前0時時点の県内のダム貯水率は98・4%に達し、平年値より14・4ポイント上回っている。 (中村優希)